修学旅行ラボ。

一生一度の修学旅行をデザインする

修学旅行どうやって企画するのか問題(3) 打診しよう

※本記事を読む前に、修学旅行どうやって企画するのか問題(1)「企画メンバーになろう」、修学旅行どうやって企画するのか問題(2)「下調べしよう」をご一読ください。

下調べしたら、次に行うべきは「企画の打診」です。学校という組織は企業とは少々違う独特の組織文化があります。教員の世界で”打診”はかなり重要なカギですので、特に若手の先生は覚えておいて損はないと思います。

まず、職員会議や各種委員会などで議題に挙げる(ないしは挙げるよう依頼する)よりもじゅうぶん前もってここが学校独特にして重要ポイント)、「○○年度の修学旅行なんですが、こんな感じで考えているんですけれども…」と、キーパーソンになりそうな先生(○○主任や○○部長など、いわゆる現場の幹部クラスの先生)へ個別に話を振ってみましょう。

ここで得られた感触をもとに、企画を練り直すなり、一旦取り下げるなり、そのまま議題に挙げてもらうなり(一発OKはあまりないと思いますが)、今後の方針を決めてください。

間違っても、職員会議などでいきなり企画書を出したり、断りなく管理職へ起案文書を回してはいけません。どれだけ良い内容でも、(暗黙の)手順を踏まないとダメです。この辺りの話は本ブログの趣旨とかけ離れているためこれ以上は触れませんが、”学校あるある”として有名な話です。このような打診に重きを置く流れは旧態依然と言われればそれまでなのですが、特に公立校の管理職は2年程度で異動となるため、修学旅行に関する過去の経緯や個別の案件まで詳しくは知りません(一番よく知っているのは現場の幹部クラスの先生)。また、管理職は他の業務で忙殺されていてヒラ教員からの相談を受ける余裕があまりない、という実情もあることから、一定の有用性があると個人的には思っています。

企画を認めてもらえない、わかってもらえない。そんなもどかしい時もあるかも知れませんが、あとは認めてもらえるだけの実力を兼ね備えた教員となるべく、知識と経験を積み重ねていくしかありません。それに、よくよく落ち着いて考えてみれば「独りよがりの企画だったな」とか「ちょっと無理がある(無理をさせる)企画だったな」、なんてケースは意外とあるように思いますが、いかがでしょうか。

この段階がクリアできたら、次のステージ(4)「提案」に進みます。