既に教員として勤務している方であれば、あえて述べるまでもないのかもしれませんが、「修学旅行どうやって企画するのか問題」があります。
地域や学校にもよりますが、通常、修学旅行の企画は実施の約2年前にスタートします。特に航空機を利用する場合は早期に企画する傾向が顕著でしょう。以下は高校2年生の秋頃に修学旅行を実施する場合のスケジュール例です。
- X1年度 冬頃 業者選定開始 ←入学前
- X2年度 春頃 旅行業者決定 ←1年生として入学
- X3年度 夏頃 行程詳細確定 ←2年生
- X3年度 秋頃 修学旅行実施 ←2年生対象
当該学年が入学する前から修学旅行の企画は始まっていることが少なくないことは、一般にはあまり知られていません。そのため、1~2年がかりで計画・実施されることを知って驚かれる方も多いようです。まぁ、大人数の団体旅行ですから、個人旅行とは色々と勝手が違う訳ですね。
さて、上記「業者選定」の前に、当然ですが”修学旅行の企画会議”が校内で行われることになります。修学旅行の仕様書などを策定しなければならないからです。仮に修学旅行の企画自体が前例踏襲だったり外部委託(いわゆる丸投げ)の学校であっても、仕様書の日付くらいは変えなければならないはずですから、どの学校でも何らかの形で”担当”は置くと思います。各学校で名称は様々でしょうが、とにもかくにも”会議”ないしは”担当”のメンバーに選ばれないことには企画のキの字にも触れることができません。修学旅行の企画をしてみたいのならば、まずはこのメンバーに選ばれるよう立ち回ってください(笑)。
この企画会議は校務のひとつとして行われますので、選ばれるというよりは、大抵は校長からの「命課(いわゆる業務命令)」という形でメンバーが決まるのではないかと思います。ただ、学校によっては、なんとなく3学年(卒業学年)の先生方や新1学年の先生方が新入生の修学旅行を企画する、というパターンもあるかも知れません。
メンバーに選ばれたのならば、次のステージ(2)「下調べ」へ進みます。